2010年2月11日木曜日

違う山の頂点に登った男


タイトルは元横綱朝青龍のことです。

相撲好きの私としては、生で見る前に去ってしまうというのは「さみしい」というより「悲しい」ですね。

モンゴルで「いろんな記録を塗り替える可能性があるから無理やり引退させた」なる報道がされてましたが、そう思われてもしかたがないような気がします。

実際、このまま行けば「大鵬」の優勝回数32回は超えて単独トップになってたでしょう。

日本の相撲ファンみんなに聞いたことがないのでわかりませんが、私はぜひ超えて欲しかった。

以前、プロ野球でも似たようなことがありました。王さんのシーズンホームラン記録55本をその当時阪急だったかな?のブーマー選手が超えそうになった時、露骨に敬遠が続いたのを覚えています。

その時、私はいやーな気分になりました。日本人ってこんなに根性なしなの?と憤慨したものです。

似たようなことは、もちろん海外でもありますが、自分の国でもこんなことがあると悲しいですね。

記録を破られてもまた破り返したらいいじゃないですか!・・・・・・と思うのです。

海の向こうのメジャーリーグではイチローが記録を塗り替えるたびに大喜びしてるのに。

相撲に戻って朝青龍ですが、やはり巡業をさぼったというのが一番大きいでしょう。本場所を見に行けない地方の人がたくさんいるわけですから・・・・。それからNHK取材のビデオなどを見ると「気分が悪い」「今日は取材を受けたくない」などあるでしょうが、やはり「素行が悪い」・・・としかいいようのない態度が目立ちます。(そんなとこだけ集めて放送してるとは思いますが)

「品格」がないと言われれば、その通りだと思いますが、逆に「品格」とはなんぞや・・・と言われると、なかなか難しいですね。

私なりに考えると、要するに普通に常識をわきまえた行動するだけでよかったのでは・・・と思うんです。

そうすると普通の常識って?・・・・と永遠の問答が続きそうです。こうなるとその国の文化になってしまいます。

国技のさらに頂点の横綱ですから、酔っ払って、軽くではあっても素人に手をだしちゃっては言い訳できないのはわかります。

ただ、異国から来たというハンデもあるし、こうなってしまったのは師匠そして相撲協会にも責任があると思うし、次なんかあったらぜってーにクビ!ということにしてゆるしてあげてほしかった。

これからのほうが人生長いんです。なんかいろいろ商売もやってるらしいですね。もしかして、相撲をやめてからのほうが「強い」だけではどうにもならないということを思い知るのかな。

「強い」というのは、「偉い」「すごい」「格好いい」「憧れる」「すばらしい」けれども「なにやってもいいんだ」にはならないことに気づいてほしかった・・・・・と思うのです。

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