2010年3月31日水曜日

迫力


NHKで西田敏行司会の「こころの遺伝子」という番組があり、第一回目のゲストが三國連太郎さんでした。

番組はゲストの人生を振り返り、出会った人からどんな影響を受けたのか、またどんなことを引き継いだのか・・・ということをインタビューと映像で進行していきます。

三國さんといえば今でこそ「釣りバカ日誌」のスーさんというイメージが強いですが、私は「八甲田山」での山田少佐役や「マルサの女②」のえせ教祖役が浮かびます。

とにかくこの方の印象は言葉にすると「迫力」です。

「八甲田山」では、外部への見栄のため大連隊を組み無謀な雪中行軍の訓練を行い、多くの隊員を亡くしてしまうんんですが、その一筋縄ではいかない「迫力」のある演技が映画に大きく影響しています。神田大尉(北大路欣也)は苦労してました(笑)。


八甲田山

「マルサの女②」では、脱税の取調べ中、自分を自分で殴り、壁に頭をぶつけて血だらけになりながら訴えるシーンが印象的でした。


マルサの女2

この方のこの「迫力」はどこからくるんだろうと思っていました。

今回の番組で、いろいろお話されてましたが、若いときに日本の右ならえ的な教育がいやで家出をし中国や朝鮮半島を放浪したり、映画界に入ってからも自分のやりたいことはいったいなんなのかを求めるあまり世話になった松竹映画からの絶縁、そして家族との縁を切って、全財産を投入して映画作りを行うなど、破天荒な人生を語っておりました。

彼は「生き抜く」ためという言葉をつかってました。

その「生き抜く」ために死ぬほど悩み、そしてがむしゃらに実行してきたという経験が演技にそのまま出ているんだなあと感じました。

最近、そんな迫力のある俳優さんが少なくなったような気がします。

昔ほど食うや食わずの生活ではなくなった今、私も含め人間がだらけてるのかなとも思い反省しております。(収入は少ないががんばってますよ!)

ただ、いつの時代もなにも考えず毎日暮らそうと思えば暮らせるし、なにか新しいことや変革を求めれば悩んだり衝突したりすもんだと思うので、結局は自分自身ですよね。

三國さんの番組を見て、今の自分はどうなんだ!・・・と悩んでいる42歳後厄の今日この頃です。

2010年3月28日日曜日

大相撲~春場所


春場所終わりました。

予想通り白鵬の優勝でした。

予想通りとはいうものの朝青龍が引退し、一人横綱になり、かなりプレッシャーがあったと思います。

そんな中での全勝という精神力に感服します。

白鵬以外では把瑠都の大関昇進というニュースもありますが、おそらく来場所以降安定して勝てるまでにはまだまだ時間がかかるでしょう。

日本人力士では、小兵力士の豊ノ海が一人気を吐いていたように思います。

ただ、土俵を沸かすことと上位にいくことは違うので、いまのところ日本人力士の台頭は少し先になりそうです。

一日も早く白鵬と肩を並べる横綱の出現を期待したいものです。

私の能力では、なかなか書くことが見当たらない今場所です。

朝青龍がいないことが影響してるのかな。なにかさみしい場所でした。

2010年3月20日土曜日

NINE


更新が滞っております。

アカデミー賞俳優そろい踏みの映画「NINE」を見てまいりました。

顔に似合わずミュージカルが好きな私です。なんでかと考えたら、自分は絶対できないからでしょうね。

考えてみれば格闘技も好きです。世界で一番強いのは絶対ブルーザーブロディです(笑)。

さて映画ですが、このように大宣伝している場合、たいていがっかりすることが多いんですが、この映画は最後まで飽きずに見れました。

映画監督である主役が、作品づくりと妻や愛人の間で苦悩する姿を描いているという脚本としてはそれほど新しくないものの、それをしのぐ映像の力がありました。

彼を取り巻く女性たちの、これでもかという色気を全面に出した踊り。そして何より苦悩する主人公を演じたダニエル・デイ・ルイスがよかった。まあ彼が魅力的じゃなかったらこの映画は成り立たなかったでしょう。

しかし大不況になってもハリウッド映画は死んでないですね。ただ苦笑いする映画もあるんですが、最高級の映画もある。この映画が最高級とは言わないですが、まだまだ才能ある方々がたくさんいるんでしょうね。

とにかく見る価値ありです。

一方日本は予算の関係なんでしょう、テレビからの延長ものやアイドルばっかり使った映画がほとんどですよね。(そんな映画もあっていいと思いますが・・・・・)

私はいろんな意味で日本映画が見たいんです。日本も絶対才能ある方がたくさんいるはずです。期待します。

※ちなみに映画が始まる前、これから公開予定の映画がたくさん紹介されてました。その中で我々アジア勢ではチャンツィーと韓国俳優の恋愛ものの映画が紹介されてました。ん~~。わたしにはマネキンが演じてるようにしか見えませんでした。(ファンの方ごめんなさい)

2010年3月1日月曜日

新日本紀行


最近NHKで装いも新たに「新日本紀行」が放映されてますね。

この番組は元々30年くらい前に放送された、日本各地の農村、漁村に住む人々の生活を追ったドキュメンタリー番組です。むかーし、よく見た記憶があります。

今年の正月、妻の秋田の実家にいた時は、秋田を特集した時の古ーい映像が再放送されてました。

出稼ぎから帰ってくる親父を迎える家族、なまはげが村を闊歩する様子。古き良き時代の映像をなつかしく見ました。

で、私が好きなのはこの番組の内容もさることながら、なんといってもテーマ曲。

このメロディーは郷愁を誘います。

わたしはこのメロディーをきくと、しもやけになるまで遊んだ実家の裏の広ーい田んぼの風景を思い出します。

ミニスキーをはいて凧上げばっかりしてましたね(ゲイラカイトっつーのも流行ってました)。

これほど、しみわたるメロディーもなかなかないです。

あたらしい番組のテーマは歌詞付きになってましたが、私はやはりオリジナルがいいです。

「Youtube」でさがしたらありました。(最初のテーマだけしか聴いたことなかったのですが、本当は4分くらいあるんですね。)

なつかしんでください。「新日本紀行のテーマ