この津軽の偉人と言えば太宰治もそうですが、やはり「棟方志功」という存在も大きいです。

県外の方が見れば浮世離れしたキャラクターに思えるかもしれないですが、私が小さい頃(昭和40年代)にはこういうタイプの酔っ払いのおっさんはたくさんいました(笑)。(どんな人かわからない人はこれを見てください。)
そんな津軽のおっさんが日本を代表する芸術家であるというのは本当に誇りです。
昔は棟方志功館が青森市内にあって、常時見れたんですが、現在はたまに展示会みたいのが行われるときしか見れなくなりました。
力強い線となんとも言えないやさいしい色彩が大好きで、家の中にも「弁天様」の絵を何枚か飾ってます。

彼が、テレビのインタビューで「どんな気持ちで版画を彫ってるのか?」なる質問に「かなしみ」という表現を使ってました。
「かなしみ」は「悲しみ」なのか「哀しみ」なのかはわからないですが、どちらも当てはまると思います。
以前、大展示会で「ねぶた祭り」の風景を描いた大作を見たことがあるんですが、浴衣姿の人々と提灯にともる灯などの「にぎやかさ」と一年間楽しみにしていた祭りが終わってゆくどことなく「さみしい」感じとがあり、なんとなく「かなしみ」という表現があってる気がします。
それは、祭りが終わればまた厳しい冬が来るという津軽の風土からくるものかもしれないですね。
「生と死」や「出会いと別れ」、一瞬の「刹那」を生きる人の「かなしみ」を表現している・・・・と理解しています。
太宰治で津軽に興味をもたれた方は是非、偉大な津軽のおっさん「棟方志功」もよろしくお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿