2010年9月1日水曜日

またまた映画!



この津軽もここ何日かは30℃越え連発しております。

とにかく昼は家にいれないし、夜は扇風機とアイスノンの日々。

ですので、映画館へ涼みがてら行ってきました。

今回は、久々の日本映画、藤沢周平シリーズ「必死剣鳥刺し」を見てまいりました。

この藤沢シリーズはここ何年か作り続けられていますが、やはり山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」が印象的でした。

今回は、どんな感じなのかなと期待して見てきました。

やはり、藤沢作品の王道、寡黙な下級武士の純真な姿を描いておりました。

側室に操られ、なんにも自分で判断できない殿様のおかげで、藩政がめちゃめちゃになっていくのを見かねてか、妻を亡くし、失うものがなにもないという捨て身か、映画の最初にこの側室を淡々と刺殺します。

その事件をきっかけに悲劇の一途をたどる主人公。

あとはネタばれになるので書けませんが、その兼実三左エ門を豊川悦司さんが好演しておりました。

いろんなことを思い、悩んでいると思うのですが、自分のなかにグッと飲み込み過ごす日々。上役から命ぜられらた仕事も不満を持ちつつ従順にこなす。ん~仕事をしてる人は男女を問わず共鳴するところはあるんではないでしょうか。

ラストの壮絶な殺陣のシーンは鬼気迫るものがあり、迫力があります。

前回ブログで書いた「プレシャス」もそうですが、映画の迫力は演じる俳優に力があれば、どんなCGをバンバン使った映像に勝るとも劣りません(CGを否定しているのではありません)。

今回残念だったのは、服装や小道具が雑だったような気がします。着物が新品?みたいな、その時代のリアリティーが少しかけてたような感じがします。(えらそうにすいません)

その点「たそがれ清兵衛」はあらゆるものに妥協してなかったような気がします。



田中泯VS真田広之の殺陣も本当に斬り合ったらこうだろうなあという迫力あるものでした。


しずかにそしてグッとこぶしに力が入る映画が見たいという方には、どちらもおすすめです。

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